TikTokで販売をする方法-TikTok売れを企業が作るには

今、TikTokは流行の起点になるSNSとして大きく注目されています。

アイドルやオトナブルーみたいに、TikTokでバズった曲がトレンドになったり、景井ひなさんのようにTikTokのインフルエンサーが有名人になったり、地球グミみたいにバズった商品が売れまくったりしています。

バズやトレンドを生み出し続ける一方で、TikTok上では商品を販売するノウハウが確立されておらず、商品販売がしづらいのが現状です。

しかし、TikTokでも販売に成功している事例があるため、TikTokを活用した商品販売は難しくありません。

TikTokで商品の販売をおこなう5つのメリット

TikTokで商品を販売するメリットは、次のように5つ存在します。

1. ユーザーの利用目的が暇つぶし
2. フォロワーが少なくてもバズる可能性が高い
3. 視聴者が若く、流行に敏感
4. 商品が印象に残りやすい
5. 広告への嫌悪感が少ない

いずれも他のSNSとは違い、TikTok独自の強みとなっているため、一つずつ確認していきましょう！

1.ユーザーの利用目的が暇つぶし

TikTokユーザーのもっとも大きなニーズに「暇が潰せて、なおかつ新しい情報を数多く取り入れたい」があります。

同じ動画プラットフォームのYouTubeの場合、得たい情報をある程度固め、さらにサムネイルやタイトルから吟味して動画を視聴します。

一方、TikTokでは、自社アカウントと関連する動画を見ているユーザーに自動的に視聴されるようになっているのが特徴です。

自社商品や会社の情報を「新しい情報」として視聴者に提示できれば、一気に商品アピールを加速できます。

2.フォロワーが少なくてもバズる可能性が高い

TikTokのアルゴリズムではフォロワー数の有無に関わらず、投稿したアカウントと関連するコンテンツを視聴している180人程度に必ずおすすめ表示されるようになっています。

クオリティが高い動画やユーザーニーズに適した情報を提供しているようなアカウントは、フォロワー数が少ない運用初期の段階でもバズらせられるため、どのSNSよりも短期間で販売や収益化ができるのです。

YouTubeやInstagramの場合は、一つ目の投稿からバズるようなことはめったにないため、TikTok独自の強みといえます。

収益化への近道は、【知らないと損】TikTok収益化の方法とどれくらい稼げるかを徹底解説！の記事でも解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

3.視聴者が若く流行に敏感

TikTokは若者が利用するSNSのイメージがあるように、20代までの若者の利用者が全体の約半数を占めています。

若者は流行に敏感なため、今バズっている投稿を意識して自社の投稿に反映させると、いいリアクションを得られるでしょう。

一方、TikTokは利用者の平均年齢は34歳で30-50代の男性利用者が全体の約25％となっています。

この情報は知っている人が少ないため、中高年向けに商品を販売したい企業にとってはいい穴場となっています。

若者には流行りに応じた投稿をして、中高年向けには役立つ情報を提供するなど、ターゲット層に応じて動画構成を変えてみるのが成功の秘訣といえます。

4.視覚と聴覚で宣伝するため印象に残りやすい

TikTokの動画は全画面かつ、音声ありで見る人が多い傾向があるため、視聴したユーザーの印象に残りやすいのが特徴です。

その結果、現代の流行はほとんどがTikTok発祥であり、認知の広げ方（いわゆるTikTok売れ）をする商品/サービスが増えました。

TikTokが視覚と聴覚にアピールでき、印象に残りやすいのが商品が売れる要因です。

5.広告への嫌悪感が少ない

TikTokでは、広告のクリエイティブと通常の動画のクリエイティブが基本的に同じです。

広告動画がおすすめ表示されても通常の動画を見ている時と大きな違いがなく、あまり嫌悪感を抱かれません。

つまり、TikTokは、通常投稿と広告を掛け合わせて運用しても、うまくいきやすいのです。

通常のTikTokアカウントを運営しつつ、特に力を入れたい動画/商品には広告を使う運用をすることで、広告の嫌悪感の少なさを利用した運用が可能になります。

TikTokで販売をおこなう3つのデメリット

TikTokで販売する上でのメリットを紹介しましたが、当然デメリットも存在します。

TikTokで販売やセールスをおこなうデメリットは、主に次の3つです。

1. 意図しない著作権の侵害が起こる場合もある
2. 外部遷移してもらうのが難しい
3. 炎上のリスクがある

デメリットは事前に把握した上で対策をしておけば解消できるため、正しく理解したうえで適切な対応を運用前に確立しておきましょう！

1.意図しない著作権の侵害が起こる場合もある

企業がTikTok投稿をする上で絶対に回避しなければならないのが、著作権の侵害です。

当然、担当者の方は気を配って運用を進めるに違いありませんが、意図しない場面で著作権の侵害が起こってしまうケースもあります。

意図しない著作権の侵害は、主に楽曲の利用で起こります。TikTokはJASRACと提携しているため、アプリ内で定められた楽曲を利用するだけであれば、著作権の侵害をする心配はありません。

しかし、アプリ内で利用可能な楽曲を自社のクリエイティブ制作の段階であらかじめ挿入する場合は、著作権を侵害してしまうリスクがあります。

クリエイティブ制作の段階ではなく、TikTokへの投稿の段階でTikTokアプリから楽曲を入れるように注意しましょう！

TikTokにおける著作権の仕組みやリスクなどについては、以下の記事を参考にするのがおすすめです。

2.外部遷移してもらうのが難しい

TikTokでは、アプリ内で販売を完結できないため、外部の遷移先で商品を販売する必要があります。

遷移先のリンクをプロフィールなどに配置するだけなら誰にでも簡単にできますが、それだけで商品が売れるはずがないため、TikTokで販売に成功している企業はそれほど多くないといえます。

外部遷移のさせ方については後ほど詳しく解説しますが、適切な導線の作り方をマスターすればさほど難しいことではありません。

ぜひ、以下の記事の解説を参考にしながら、自社サイトや商品サービスページへの動線を考えてみましょう！

3.炎上のリスクがある

SNSの投稿には、どうしても炎上のリスクが付きまとうため、運用前に炎上した際の対応を決めておくといいでしょう。

炎上は思わぬ方向から起こってしまうリスクもあり、投稿前に複数人で複数回チェックをした上で、TikTokの定めるガイドライン違反とならないような投稿を心がけるようにしてください。

事前のルール決めやチェック体制を万全にしておけば、TikTokで炎上するリスクは最小限まで抑え込めます。

TikTokで販売をするためのノウハウ3選

TikTokで商品/サービス販売をする際は、TikTokアプリ外への誘導が重要なポイントです。

化粧品なら購入ページ、オンラインスクールならメルマガや公式LINEなど、「販売するための場所」にTikTokから誘導してあげる必要があります。

ここからは、TikTokで売上を上げるために重要な「外部遷移してもらうために必要なこと」をご紹介します。

1.ペルソナを設定する

まずは、適切なペルソナの設定が必要です。

自社のサービスを求めるユーザーが、

商品/サービスをほしいと思うようになるかようになるかを明確にしましょう！

ペルソナ（顧客像）を深掘りしていくとどんな投稿が望まれているのか、どんな状態だったら外部遷移したくなるかがイメージしやすくなるはずです。

2.販売するチャネルを決める

ペルソナを設定した後は、外部遷移ページの販売チャネルを決定する必要があります。

商品の性質やターゲット層に応じてチャネル先は変える必要がありますが、大きく分けると次のような選択肢があります。

• YouTube
• Instagram
• 公式LINE
• LP

弊社アドネス株式会社では、公式LINEに販売チャネルを統一しています。LINEを使うメリットは、次の2点です。

• 今すぐ商品を買いたい人から、まだ全然商品を欲しくない人までのさまざまなニーズに対して最適な情報だけを届けられる
• 日本人の8割以上が使用している馴染みの深いツールである

LINEを活用している弊社代表みかみのTikTokでは、「SNS攻略のチートブック」という無料プレゼントを用意しています。

プレゼントを用意することで、販売するためのチャネルである「公式ライン」に遷移したくなるキッカケを作っています。

公式ラインを使った販売動線の作り方については、公式LINEの作り方や機能、成功のコツまで全てが丸わかり！を参考にしてみてください。

3.販売のための訴求を行う

TikTokで販売の成果を上げるには、商品への誘導や成約につながる訴求が重要です。

TikTokを運用する目的は売上の向上であり、フォロワーを増やすことではありません。

あくまでTikTokから次のステップである、外部の遷移先に移動してもらうことが目的です。

外部遷移先に進んでもらうための訴求方法について、次の順番で解説していきます。

1. オーガニック投稿
2. TikTok広告
3. インフルエンサーマーケティング

オーガニック投稿

オーガニック投稿とは、広告を使わない投稿のことです。いわゆる一般的な投稿を指します。

オーガニック投稿では、2つのことだけを意識します。

• 視聴者を離脱させず、長く見てもらえる投稿にする
• プロフィールの外部遷移リンクに誘導する

あれこれと難しく考えようとせず、2つだけを意識しましょう！

視聴者を離脱させない動画の作り方は、TikTokでバズるための7ステップ！実際に0→20万フォロワーを達成した編集部が語るを参考にしてみてください。

TikTok広告

2つ目が広告を使った訴求方法です。

広告を使えば、見てほしい投稿を確実にターゲット層に見てもらえます。

成果を出すためにはそれなりの費用が必要とはなりますが、確実に成果を出しやすい訴求方法です。

基本的には広告感のないクリエイティブにしつつも、確実に販売導線を踏んでもらうような作りをする必要があります。

販売導線までたどり着きやすくするために、動画の途中で離脱されないような作り込みをするといいでしょう。

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングも、TikTokでは非常に有効です。

インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーを起用し、流行りの動画と組み合わせによって爆発的な拡散力が期待できる方法です。

依頼側にある程度の認知度と費用が必要となるため、ハードルが高めの訴求方法となります。

インフルエンサーマーケティングをする際には、事前にオーガニック投稿で視聴者からの認知を獲得しておくと、インフルエンサーの投稿から自社アカウントへの流入に期待できるでしょう。

TikTokからの商品販売を成功させる2つのポイント

TikTok売りたい商品の強みや取りたい読者層などに合わせて、発信していく内容を調整する必要があります。

具体的には、次のようなイメージです。

どのような戦略を立てるかによって、動画から商品が売れるかどうかが決まります。

ここでは、商品を販売するためにはどんな内容がいいのかといったレベルで、TikTokの発信戦略を解説していきます。

1.視聴者が共感できるような発信にする

TikTokで商品の販売を成功させるには、視聴者が共感できるような動画や発信が重要になります。

共感できるような内容を発信するとは、共感マーケティングや情緒的な訴求の動画でアプローチすることです。

もう少し詳しく説明すると、ブランドが持っている商品開発への思いやこだわりを動画を通して伝えていくやり方です。

このような発信には視聴者が共感できる内容を入れることで、商品がいいものだと思ってもらえるメリットがあります。

情緒的で共感される身近な例は、スーパーに並んでいる野菜に貼ってある「私が育てました」のシールです。

生産者のシールが貼ってあると作っている人の顔が確認できるため、安心感や商品に対する信頼感から商品が売れやすくなります。

共感を呼び起こすマーケティングでは商品に対して期待値を高めるだけでなく、ファンが付きLTVも上がるため、発信や商品に対する思いを発信していきましょう！
※LTVとは、一人の顧客が生涯でいくらお金を使ってくれるかを試算したものです。

2.視聴者の理想を刺激する発信をする

TikTokでの販売では、ユーザーの理想や未来を想像させるような発信が非常に有効です。

視聴者の理想をうまく刺激した発信とは、商品を手にしたらどんな未来が待っているかイメージできるような商品です。

このやり方を応用すれば、まだ自社に興味がない潜在顧客を掘り起こせます。

上手い事例が、マッチングアプリのタップルです。

タップルのアカウントでは、男女2人ずつでカップルになって彼女・彼氏とこんな恋をしたいという理想を刺激するような動画を投稿しています。

彼女・彼氏が欲しいあなたに向けて、タップルを使いませんか？というスタンスの投稿をしているアカウントです。

このように、見込み客の理想を刺激できれば商品はどんどん売れていくのです。

@osakatsu_tapple

TikTokの販売で成果を出している成功例3選！

TikTokで販売に成功した具体例を3つ紹介します。

成功事例には、いずれもTikTokでの販売において成功するためのポイントがあります。

すでに運用に成功しているアカウントのポイントを把握して、自社のアカウント運用に活かしていきましょう！

1.みかみ

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みかみのTikTokアカウントでは、認知獲得のためにオーガニック投稿を続けてファン化に成功しています。

ファン化させた後には、整備した導線からコンテンツの販売につなげています。

2.地球グミ（プラネットグミ）

@saki_ohga

プチって楽しかった笑 #地球グミ

♬ オリジナル楽曲 – 大賀咲希 – 大賀咲希

地球グミは、TikTokで流行を生み出した一例です。

見た目のインパクトと誰でも真似しやすいような投稿がすぐに人気となり、真似したい若者の間で大流行となりました。

流行りに合わせたい若者の心理と簡単に真似できる投稿、インパクトのある見た目で成功した例です。

3.大塚商会「ファイブミニ」

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ファイブミニは、インフルエンサーマーケティングとペルソナの設定で成功した一例です。

美容に興味のある若い女性をペルソナに設定した上で、そのペルソナに刺さるインフルエンサー、投稿をおこない成功しています。

まとめ：TikTokで販売をおこない商品/サービスの売上を伸ばそう

本記事では、TikTokで販売を成功させるための方法を紹介してきました。

簡潔にまとめると、次の通りです。

ペルソナの設定、競合調査、適切な販売導線の整備だけでもTikTokでの販売で成果を出すのは可能です。

そこからPDCAを回し、さらなる売上UPを目指しましょう！