超初心者向け！TikTok広告を徹底解説〜出稿の仕方から運用方法まで〜

どうも、アドネス編集部です！

今回は知識0の初心者の方でもわかるように、TikTok広告を出すための全てを解説していきます。

最初に言っておきます。この話、超重要です。

TikTok広告で成果が出るかどうかは、広告の種類の選び方と配信の設定で決まります。

実は、初期設定さえうまくできれば、あとはAIが自動でいい感じに調整してくれます。広告初心者の方が心配することが多い細かな運用についてはAIが調整してくれますから、本当に大切なのは最初の調整だけです。

つまり、初動を制するものがTikTok広告を制するわけです。

「そうは言われても、初めて広告を出すし初期設定なんて難しそうでよくわからない…」という方、ご安心ください。

今回は、広告初心者でもわかるように次の方法や手順について詳しく解説していきます。

• TikTok広告の種類とその選び方
• 初心者でもできる出稿の方法
• 初心者におすすめの配信設定

記事を最後まで読めば、TikTok広告を開始するときの迷いはゼロになるでしょう。

なぜ今、TikTok広告が注目されているのか？

TikTokは、今最も熱いSNSだと言っても過言ではありません。

SNSの平均視聴時間について調べたデータでは、TikTokがYouTubeを抜き1位になったデータもあります。

そんな成長中のプラットフォームである、TikTokで広告配信を行うことが熱い理由を解説していきます。

1.TikTok広告にストレスを感じにくい

TikTokは、最もユーザーファーストなSNSです。

TikTokのおすすめフィードでは検索すら面倒なユーザーのために、AIが一人一人に最適化した動画を表示してくれます。

そのため、「何か面白いものないかな」と目的がない状態で、なんとなく表示されている動画を見ている人が多く、今まで興味がなかったジャンルの動画でも面白ければ視聴してもらえます。

TikTokでは広告であっても、強制的に視聴させられることはありません。その結果、TikTokで流れる広告にストレスを感じない人が多く、面白い動画であれば見てもらえる投稿者に大きなメリットがあるSNSです。

2.TikTok広告は動画を集中してみてもらえる

現代では、スマホからの動画視聴はどんどん増えている一方で、動画を集中して視聴しない人が増えています。つまり、長時間動画を見られる人が減っています。

その証拠として、YouTubeは、YouTube  Shortsに力を入れており、2月には収益化を開始すると発表されました。現代では動画を倍速で視聴する人が増えています。その理由に、時間がないだけでなく、動画に集中できていない点が挙げられます。

TikTok広告の場合、集中して見てもらえます。

TikTokのコンテンツは集中が途切れるタイミングが少ないため、基本的に集中して視聴してもらえます。面白くない動画が流れ始めたら、すぐにスキップできます。

3.TikTokは反応率も高い

”集中しても見てもらえる”点から想像できるかもしれませんが、TikTokでは反応率もかなり高いです。

TikTokはいいね、コメント、フォローといったアクションを起こす人が多いプラットフォームです。購入というアクションを起こす人も多く存在します。

これは、「TikTok売れ」という言葉が生まれたことも表しています。

「TikTok売れ」とは、TikTokで紹介された商品が拡散を経て爆発的に売れる現象のことです。『日経トレンディ2021年12月号』内の「2021ヒット商品ベスト30」特集内では「TikTok売れ」が1位に選ばれるなど、TikTokが商品の購入に対して大きな影響を与えている証明になっています。

TikTokは今最も熱いSNS

まとめると、TikTokは今最も熱いSNSです。

TikTokは、

• 広告でも最後まで見てもらえる
• 自分の知らないジャンルでも見てもらえる
• 認知獲得から興味を惹ける
• 商品購入へと誘導できる

など、全てに好影響を与えられるSNSです。

TikTok広告の出し方を次では詳しく解説していきます。

TikTok広告の課金パターン

広告の課金パターンには、次の4種類があります。

種類	特徴
クリック課金型	クリックされる度に課金される
インプレッション課金	1000回広告が表示されると課金される
再生回数課金	広告が6秒以上視聴されると課金
期間契約	一定期間固定の料金

TikTok広告の種類、TikTok広告の使い分け、各種広告の費用

TikTok広告には大きく分けて5種類の広告があり、それぞれ大きな成果を生むことができる広告です。興味があれば、ぜひ活用してみてください。

運用型広告

運用型広告の種類と費用

種類	費用
インプレッション課金型	100〜1000円
1クリック	30〜100円
再生	5〜60円
期間契約型	種類による

運用型広告は、安く始められる点が最大の特徴です。

AIの精度が高い上に設定が簡単なため、初心者におすすめの広告です。

インフィード広告（予約型）

広告の種類	費用	特徴
Top Feed	任意※1広告グループあたり10万リーチ以上から	おすすめフィードの早い段階で表示される（最初のインフィード広告として表示される）事前にリーチとFQを設定することで配信シュミレーションと予約ができる追加機能にも対応
Standard Feed	任意※1広告グループあたり10万リーチ以上から	おすすめフィードのあらゆるタイミングで表示されるその他はTop Feedと同じ事前にリーチとFQを設定することができる→シュミレーションすることが可能な広告
Spark Ads		インフルエンサーの投稿や、ビジネスアカウントに投稿した動画をブーストできる広告※運用型でも使うことができます

インフィード広告とは、フィード内の投稿と投稿の間に表示される広告のことです。

ユーザーに視聴してもらいやすい一方で、最低リーチ数が10万からスタートするため、広告価格が高くなりがちな点に注意が必要です。

Top View(起動画面広告)

種類	費用	特徴
Top View	ターゲティングなし500万〜	アプリ起動時に表示されるTikTok最大のリーチが可能
ターゲティングあり625万〜

Top View(起動画面広告)はアプリを起動させた時に画面上に表示される広告で、ユーザーが最初に目にする広告です。

アプリ起動時に表示されるため、ユーザーに見られる回数が非常に多いのが最大の特徴です。

＃チャレンジ

ハッシュタグチャレンジの費用は1000万円〜となっていますが、期間によって変動する場合があります。詳細は、TikTokにお問い合わせください。

＃チャレンジには、次の4つの種類があります。

Basic #Challenge	1000万円	初回限定で配信することができるハッシュタグチャレンジおすすめハッシュタグに乗る期間が短いが、低予算で試験的に取り組みたい場合におすすめ
#Challenge	1500万円	定番のメニューで、最も利用されることが多いハッシュタグチャレンジ
#Challenge Plus	1700万円	#Challengeにブランドコミュニケーションを追加したもの認知度アップやブランディングに効果的なハッシュタグチャレンジ
Battle #Challenge	2000万円	2つのハッシュタグで投稿数を競うハッシュタグチャレンジ

ブランドのために、TikTokがトレンドを作ってくれる広告です。TikTok内でトレンドを作り出せるため、インフルエンサーやTikTokユーザーがそのトレンドに乗っかってくれることが期待でき、一気に大きな認知を獲得できる広告です。

ただし、商品との相性があるため、その点だけは注意してください。

ブランドエフェクト

プラン	費用
2D Standard	380万円
2D Premium	520万円
3D Deluxe	720万円

TikTokのブランドエフェクトとは、TikTok内で使えるエフェクトが作成できる広告です。約400万から出稿でき、エフェクトが豪華になるほど、費用が高くなっていきます。

• TikTokの画像認識技術を使用できるため高品質
• エンゲージメントがかなり上がり、ブランド体験もできる
• 広告と組み合わせて使用できるため相乗効果も期待できる

などのメリットがあります。

TikTok広告の運用方針を決めよう

TikTok広告には多くの種類があり、この広告を選び間違えてしまうと、全く効果が出ないTikTok運用になってしまいます。

そのため、必ず利用目的に合わせて広告を選択しましょう。

• 広告費予算に合わせて選択する
• 費用対効果
• ブランディングどちらを重視するか

上記の2軸がポイントになります。

以下の記事では、運用型広告と呼ばれるTikTok For Business内の広告マネージャーを使って、個人で広告を配信する広告について解説しています。

TikTok広告の設定方法

運用型以外の広告については、TikTokに直接お問い合わせると使用できるようになります。

ここからは、TikTokの運用型広告の設定方法を5ステップで解説します。

1.アカウントに登録する

まず、広告アカウントを登録しましょう。

広告アカウント登録時の必要事項は、次の4つです。

• メールアドレス
• 電話番号
• パスワード
• 会社名（個人の方は個人名）

2.アカウント審査を受ける

広告を配信するためには、アカウント審査を受ける必要があります。

ビジネス情報登録時に、必要な情報を入力します。

• 会社情報が確認可能なURL or プロモーションURL
• 住所
• お支払いカード情報
  ※支払いの方法は2種類しかありません

決済情報の登録をする前に確認するようにしましょう。

審査は基本的に24時間以内に完了しますが、審査が混み合っていると24時間以上かかる場合もあるそうです。

手動決済	クレカデビットPayPayLINEPay	最低入金金額は1000円
自動決済	クレカデビット	登録カードで自動的に決済をする

3.広告を開始の事前準備

設定前に準備するもの	広告素材LPSDKで発行した計測URL、商品ページ（カード情報）
設定前に決めておくもの	プロモーションの目的配信ターゲット（年齢、性別、地域）CVポイント（その広告によって達成したいユーザーの特定アクション）

4.ピクセルタグの設定

ピクセルタグを設定すると、ユーザーの行動を分析できます。

ピクセルタグを設定したい場合は、次の6ステップで設定しましょう。

1.管理画面上のメニューからアセット→イベント管理を選択する

2.ウェブサイトピクセル→ピクセル作成の順に選択する

3.ピクセル名の登録と連携方法

ピクセル名の登録をしましょう。

ピクセル名は、ドメイン名と同じ名称が推奨されています。

次に連携方法を選びましょう。よくわからない場合は「TikTok Pixel」を選択してください。

4.インストールタイプの選択する

手動でピクセルコードを実装するか、サードパーティーツール(GoogleタグマネージャーやShopifyなど)と連携するかを選択しましょう。

多くの人は、外部ツールとの連携をすると思います。使用する外部ツールによってこのあとの設定が違うため、ここでは割愛します。

手動でピクセルコードを実装する場合は、以下のような画面になります。

5.標準モードか開発者モードか選択する

詳しくない人は、標準モードの選択をおすすめします。

6.発行されたピクセルを計測したいページに設置する

5.イベントの設定

続いて、イベント設定をしていきます。

1.イベントタイプのフォーマットを設定する

商品の購入が目的であればECイベントを、アプリのインストールなどその他の目的があれば、カスタムイベント設定してください。目的に合った設定をすれば、興味を持ってくれそうなユーザーからの情報を集められます。

2.ルールを設定する

イベントタイプやイベント名、価値、通貨、集計方法といった詳細を設定してください。

イベントタイプで選択できる項目は1つのイベントにつき、1つしか設定できません。

集計方法も毎回計測するか、初回のみ計測するかを選択できます。

6.オーディエンス設定

オーディエンスを設定すれば、効率的なターゲティングを行えます。

広告を運用する際、ターゲティングの精度を上げるための機能がオーディエンスです。

オーディエンス設定の手順は、次の4ステップです。

1 広告管理画面の上にあるアセットから「オーディエンス」を選択する

2 オーディエンスを作成する

3「 カスタムオーディエンス」を選択し、その種類を選ぶ

4 「期間」や「オーディエンス名」を設定する

完成したらこんな感じになります。

7.広告キャンペーンを設定する

1.広告管理画面の上部にあるメニュから広告から作成する

「作成する」を選択すると、「最適な広告マネージャモードを選択してください」という画面になります。

ここでは、「カスタムモード」をおすすめしております。

広告の目的として選択できる種類が少ない点と、カスタマイズ性が低くなってしまうため、カスタムモードがおすすめです。

2.キャンペーンの目的を選択する

キャンペーンを設定する時の目的は、主に6つのパターンがあります。

• リーチ数
• 動画視聴数
• トラフィック
• リード獲得
• アプリインストール
• コンバージョン

3.詳細設定キャンペーン名、予算の使い方などの詳細を決定する

スプリットテストを作成する

スプリットテストとは、馴染みがある言葉に直すとABテストです。このスプリットテストをONにして、数値を変えたい部分を決定すると、自動でPDCAを回してくれます。

キャンペーン予算最適化をオンにすると、自動で広告全体の成果を最大化できるように予算を最適化してくれます。いくつかのクリエイティブを準備できる場合は、これを選ぶようにしましょう。

キャンペーン予算はデフォルトで無制限になっていますが、日予算や通算の予算を設定したい場合はチェックをつけて、入力しましょう。

8.広告セットの設定

1.広告セット名を設定

広告セット名を設定しましょう。

2.プレースメントの設定

プレースメントタイプの設定からは、配信先を設定できます。

今回はTikTokで広告を配信するため、手動プレースメント→TikTokを選択してください。

詳細設定を開くと、ユーザーによるコメント、動画のシェアに関する設定ができます。基本的に両方ともオフにするデメリットはないため、特別なこだわりがない場合はONにしておきましょう。

3.クリエイティブタイプ

クリエイティブタイプから、ダイナミック広告のON/OFFを選択できます。

ダイナミック広告は、ONにすると動画や画像、テキストからAIが自動で広告動画を作ってくれるサービスです。

※広告のクリエイティブ（広告動画）を多く準備できる場合は、ダイナミック広告が推奨されています。基準としては、20以上の素材を準備できる場合は使用しても良いかもしれません。

デモグラフィックの設定

デモグラフィックでは、ロケーション、性別、年齢、言語を設定しましょう。

※運用初期は、自分が予想していなかった層から購入される可能性があります。最初は配信対象を絞り込み過ぎないように注意しましょう。

興味＆行動/デバイスの設定

興味＆行動/デバイスは基本的に設定しないことをおすすめしています。

理由は、成果が出づらくなってしまうためです。

予算とスケジュール

• 予算の設定
  日予算の場合は2000円以上から、通算予算にする場合は28000円以上からの配信になります。

• スケジュール
  日予算の場合は配信する日、通算予算の場合は配信する期間の設定もしてください。

• 掲載スケジュール
  掲載スケジュールの設定をしてください。

掲載スケジュールは一日中、特定の時間帯を選択の2種類があり、特定の時間帯を選択した方が配信対象を絞ることになります。そのため、ある程度運用した後のダメ押しとして使用するのがおすすめです。

入札と最適化

• 最適化の目標
  これは、最初に選んだ運用の目的によって決定されます。

• 入札タイプ
  入札タイプは最小コスト（最小単価入札）がおすすめです。

最小コストに設定しておけば、最も低い成果単価で最も多くのCVが達成されるように自動で調整してくれるため、運用のプロでなければ、最小単価入札が一番おすすめです。ちなみに、TikTokの公式もこの最小単価入札を推奨しています。

ここまで設定が終わったら、次のステップに進みましょう。

9.広告の設定

1.広告名とIDの設定

「広告名」で広告の名前を設定できます。

広告名は、自分が管理しやすい名前にしておきましょう。

このIDから自分のアイコンと、アカウントの表示名を決められます。

ここは、CTAと呼ばれる自社のページに移動できるボタンとして機能します。会社名にしている人が多いですが、興味を惹くような文言に設定しておくと、クリックされやすくなるためおすすめです。

の画像も自分が設定したい画像に設定できます。

ここもCTAとしての役割を持っています。クリックされる場合は、純粋に自分のアカウントに興味を持ってくれている場合だけなため、普通のアカウントっぽい画像を設定しましょう。

※Spark Adsを使用する場合

TikTokのSpark Adsを使用する場合は、自分のIDを入力してください

広告クリエイティブ

• 動画
  「動画」から動画のアップロードやテキストの追加、CTAの設定ができます。

広告動画をすでに準備できている場合は「アップロード」から選択しましょう。すでにアップロードしている場合は「ライブラリから」を選択すれば既存の動画を使用できます。また、動画が完成していない場合は、クリエイティブツールを使用して動画を作成できます。

• 誘導先ページ
  誘導先ページからは、自社のウェブサイトやTikTokインスタントページと呼ばれるTikTok内で完結し、リード獲得に使用できる簡単なページを設定できます。

10.広告の審査を受ける

広告の作成が完了すると広告審査が行われ、通常24時間以内に審査が完了します。※審査が混み合った時は24時間以上かかる場合もある。

この時、広告、遷移先をチェックされます。

これで配信するためのステップは完了です。

TikTok広告を出す時の広告クリエイティブをいいものにするには

TikTokで広告を出稿する際、より多くのユーザーから閲覧されるクリエイティブを制作するにはポイントがあります。

【TikTokのクリエイターを起用する場合】

TikTokのクリエイターを起用した方が、反応率も視聴維持率も使いまわせる期間も長いというデータが出ています。

理由としては、TikTokらしいコンテンツを作れたり、クリエイター自身の影響力を活用できたりする点が挙げられます。

これらのメリットが生きるように、「認知拡大や商品販売といった動画の目的を伝える」程度の大まかな指示にして、細かい部分はクリエイターに任せるようにしましょう。

クリエイターに依頼する場合は、こちらの記事を読んでクリエイター（インフルエンサーとの動画の作り方を学ぶようにしましょう）

【自分たちで用意する】

自分たちでクリエイティブを用意して、広告を出稿することもできます。自分たちでコンテンツを作ると制作費を抑えられるため、PDCAのサイクルを簡単に回せたり、コンテンツ制作の知見がたまったりと、多くのメリットがあります。

自分たちで用意する場合はクリエイティブの本数を増やせ、大量のクリエイティブで大量のテストをできる点が最大のメリットです。

メリットを活かせるような運用をするように注意しましょう。

いいクリエイティブを作るためのテクニック

• 商品、サービスのインサートカットは必ず入れる
• 全体尺が21〜30秒で収まるようにする
• 語り掛けを入れる
• 冒頭6秒以内に商品のベネフィットにつながるキーメッセージを伝えるようにする
  ※ただし、商品のロゴや商品自体を見せてしまうと広告感が一気に出てしまうので見せないように注意する
• 商品のインサートカットは必ず入れる
• CTAで行動を誘導するようにする

まとめ：TikTok広告を活用して短期間で認知を獲得しよう

TikTok広告は、正しいクリエイティブ制作と管理画面の技術で成功を分けます。しっかりと記事を見返しながらTikTok広告にチャレンジしてみてください。