PEOPLE

大学で建築を学んでいるとき、教授がよく「シンプルにすること」を強調していましたが、その真意を理解まで落とし込むことはできないままでした。アドネスでの実務を通して、再び「シンプルさ」を求められ、ある瞬間に建築の講義とアドネスでの実務の経験が点と点で繋がりました。 大学でもアドネスでも大きな視点でみると、世界や物事に対しての働きかけは同じで、“したいことをイメージして仮説検証する”ことに気づいたときはハッとしました。 またそこから、お腹がすいたと感じたらご飯を食べるように、何かを実現するためには、思い、描くことからはじまるんだと実感しました。

高校時代は100名ほどのマーチング部に所属しており、私は練習の成果を10分間の演奏演技に凝縮させるため、日々集中して取り組んでいました。当時は演奏だけに限らず、マーチングで日本一になるための人間性からひとつずつ考え常に完璧を目指すことに意識がありました。 しかし仕事自体、マーチングとは違い進める上での枠組みすら決まっていないことが多いので完璧主義の姿勢は不向きです。手探りの状況下では、知らないことがほとんどなので、まず、小さくてもアウトプットを出してみてチームと共有することが大切です。 完璧にこだわることは態度とは別に、スピードを出すことができないので手法としては弱いことを心得ました。この意識の変化を得られたことは、私にとって成長を加速させるためのターニングポイントでした。

メンバーとの最初のコミュニケーションはいつも大切にしていました。その人の個性や得意なこと、考え方を会話を通してすり合わせることで、メンバーそれぞれのやりがいを引き出し、チーム全体としてよりよい成果に導けると考えています。 その中でもまず、私が前もって全体像を見渡し、個々の現在地とゴールをイメージした上で、的確な次のアクションを示すこと。これが私の役目だと思っています。 高校時代の部活動が原体験として強く残っていて、切磋琢磨し同じ目標に向かって進んでいるとき、みんながキラキラして輝いていると感じました。今までとこれからの仲間が自分の輝きを見失わないために、私は足りないピースを補えるような存在でありたいと思っています。

これまでの私は理系選択だったこともあり、色々なものに対して答えを求めていたんだと思います。 そうではなく、自分が答えのないものに対してどう考え、どう人生を創るのかが大切なことに気づきました。物事ひとつにしても日々、色々な選択の可能性があると思います。論理的で正しい答えよりも、意図的に、自分の心に素直に、日々の選択を積み重ねていくことが本当の意味で、目標達成につながると考えるようになりました。 現在、大学とアドネスでの仕事を両立していますが、卒業後は本格的にアドネスにコミットしたいと考えています。将来的には、アドネスで自分の事業を持ち、事業を通じて社会に貢献できたらと思っています。