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商用利用とは何か?NG例・法的注意点・素材サイト比較まで徹底解説

あい

商用利用って何?無視したら法的リスクもあるの?

はい、商用利用の知識がないと、最悪、法に触れてしまうこともあるので、この記事で商用利用について詳しく解説していきます。

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監修者

三上 功太 / アドネス株式会社 代表取締役

本質のSNSマーケター みかみ“として
2020年からSNSで活動を開始

現在はアドネス株式会社 代表取締役として、
250名以上のメンバーを束ねる

教育のDXを実現し、累計生徒数3,000名を突破した
スキル獲得プログラム「スキルプラス」を運営

最新AIを活用し、組織マネジメントに特化したサービス
TeamBase」を独自開発

SNS総フォロワー数は25万人を突破し、
Abemaや、朝日新聞など多数のメディアに掲載

渋谷新宿など主要駅でブランド広告を配信

目次

商用利用とは?基本定義と線引き

「商用利用」という言葉は、インターネット上でフリー素材やコンテンツを使用する際に頻繁に登場します。しかしその意味を正確に理解していないと、思わぬトラブルや規約違反に発展する可能性もあります。ここでは「商用利用」とは何か、どのような行為がそれに該当するのか、非商用利用との違いをマトリクスや具体例を用いて丁寧に解説します。

商用利用の定義とは

「商用利用(Commercial Use)」とは、基本的に金銭的利益を目的とした利用を指します。これは、利益を直接得る行為(商品の販売やサービス提供)だけでなく、間接的な利益(広告収入、集客、販促)を得る行為も含まれます。

一方、**非商用利用(Non-Commercial Use)**とは、利益を得ることを目的とせず、趣味や個人的な用途、教育目的で行う利用を指します。

📌 例:

  • ブログに広告を貼って画像を使う → 商用利用
  • 学校のレポートに画像を使う → 非商用利用

商用利用と非商用利用の違い(マトリクス図)

利用目的利用者利用形態商用利用/非商用利用
SNS投稿(個人)一般個人広告収入なし非商用
SNS投稿(個人)一般個人アフィリエイトリンクあり商用
学校の授業資料教師無料配布の学習教材非商用
会社のプレゼン資料法人・社員社内共有用商用(場合により)
オンライン販売商品法人・個人事業商品パッケージや販促に画像使用商用
YouTube動画一般個人収益化済チャンネル商用
無料ブログ一般個人広告なし・趣味目的非商用

このように、「営利かどうか」だけでなく、「間接的な収益性」や「目的」によって商用性が判断されます。

商用利用に該当する代表的なケース

  • Webサイトやランディングページでの利用
  • 名刺や会社案内パンフレットへの掲載
  • イベントバナーやポスターへの掲載
  • ECサイトの商品画像、パッケージデザインへの使用
  • YouTubeやSNS広告への素材活用

「法人利用=商用利用」ではない?

法人が使用するからといって、必ずしもすべて商用利用になるわけではありません。例えば、企業内での教育研修や福利厚生目的の使用で収益と直結しないものは、非商用として扱われることもあります。

✅ ポイント:

  • 利用目的と対象が「収益」とどの程度関係しているか?
  • 対外向けか社内向けか?

判別が難しいケースとその対応

商用・非商用の境界線が曖昧なケースでは、以下のような対応を取るのが賢明です:

  • 素材提供元のFAQ・ライセンスを確認する
  • 判断に迷う場合は使用前に問い合わせる
  • 必ずスクリーンショットや返信メールを記録しておく

まとめ

「商用利用とは何か?」を正しく理解することは、素材を安心して活用するための第一歩です。営利・非営利の線引きは利用目的や公開形態、収益の有無により変わるため、迷ったら都度確認する習慣が大切です。

次章では、さらに具体的な「商用利用の具体例」を取り上げ、それぞれがなぜ商用と見なされるのか、事例とともに解説していきます。

商用利用の代表的な具体例

「商用利用」の定義がわかったとしても、実際にどのようなケースが該当するのか判断に迷うことも多いでしょう。この章では、よくある具体的なケースを素材の種類別に分類し、それぞれが商用利用にあたる理由とともに解説します。また、商用・非商用の判断を誤りやすいグレーゾーンについても視覚的に理解しやすいよう比較表を用いて紹介します。

画像の商用利用

ケース1:ECサイトの商品画像

商品を販売するECサイトでフリー素材の写真を使う行為は、商品の魅力を伝えることによって販売促進を図る営利行為と見なされます。

ケース2:広告バナーやSNS広告

画像を使用して広告配信する場合、クリックやコンバージョンを目的としているため、明確な商用利用に該当します。

ケース3:会社パンフレットやチラシ

印刷物に画像を掲載して配布する場合も、営業活動の一環として商用に分類されます。

音楽・BGMの商用利用

ケース1:YouTubeでの動画公開

YouTubeチャンネルを収益化している場合、BGMや効果音も商用利用扱いになります。非収益化でも後々収益化する予定がある場合は注意が必要です。

ケース2:イベントや店舗でのBGM再生

音楽を商業施設やイベント会場で流す場合、集客やブランディングに関わるため、商用利用と判断されます。

フォント・テキストの商用利用

ケース1:ロゴデザインや名刺

フォントをロゴや名刺に使う場合、企業活動に直接関連するため商用利用です。

ケース2:書籍や電子書籍での使用

出版物に使うフォントは、販売利益が発生する場合は明確な商用利用です。

コード・ソフトウェアの商用利用

ケース1:Webサイトやアプリ開発

オープンソースのコードを使ってWebサービスやアプリを開発し、収益を得る場合は商用利用です。ライセンス条項に注意が必要です。

ケース2:クライアント案件での使用

フリー素材やライブラリを用いたWeb制作やアプリ制作を顧客に納品する場合も商用利用に該当します。

その他コンテンツの商用利用

ケース1:教材・セミナー資料

有料セミナーや講座で配布する資料に画像や図表を使う場合は、直接的な利益が発生するため商用利用です。

ケース2:パッケージや販促物

商品パッケージやPOP、販促用ノベルティに使われる素材は、販売促進目的のため商用扱いです。

よくあるグレーゾーン比較表

ケース内容利用目的商用か非商用か判断のポイント
趣味ブログで画像使用(広告なし)個人の記録/情報発信非商用広告や収益性がない
趣味ブログで画像使用(アフィリ有)アフィリエイト収入を狙う商用間接的に利益が発生する構造
企業内研修用プレゼンで画像使用社内教育目的商用(場合により)内部利用でも業務目的・利益関与がある場合商用に
学校で配布するプリントで画像使用教育目的非商用非営利で公開範囲が限定的
無料セミナーで配布資料に画像使用将来的な集客やサービス紹介目的商用(場合により)販促的側面があれば商用と解釈される可能性あり

判断に迷ったときの対処法

  • 利用する素材の利用規約やFAQを確認する
  • 規約に「商用利用不可」の明記がある場合は、使用を控える
  • 利用予定が収益や販促に関わる場合は、念のためライセンス提供者に確認を取る

まとめ

商用利用に該当するか否かは、「誰が」「何の目的で」「どのように」素材を使うかに大きく依存します。特に画像や音楽、フォントといった素材は、使用形態次第で商用と非商用の境界が非常に曖昧になります。必ず具体的な利用ケースを事前に想定し、必要に応じて確認・対応する姿勢が重要です。

次章では「判断が難しいケースとチェックポイント」について、さらに深く掘り下げていきます。

判断が難しいケースとチェックポイント

「商用利用」の定義は一見明確に見えますが、実際にはその境界線が非常に曖昧な場合が多くあります。特にグレーゾーンに該当する利用シーンでは、利用者自身の認識と提供元の意図に齟齬が生じやすく、結果としてトラブルに発展するケースも見受けられます。

この章では、判断が難しい典型的なケースと、その判断を明確にするためのチェックポイントを詳しく解説します。また、視覚的に理解しやすいよう「判断フローチャート」も掲載し、実務に活かせる形で整理しています。

商用か非商用か曖昧になりやすいケース

ケース1:収益化していないブログやSNS

広告収入が現時点で発生していない場合でも、将来的な収益化を視野に入れていると、商用利用と判断されることがあります。

ケース2:非営利団体・教育機関の活動

NPO法人や学校などの非営利組織であっても、広報や資金調達に直結する活動での素材使用は、商用とみなされる可能性があります。

ケース3:社内資料や社外向けプレゼン

社内で完結する資料は非商用と解釈されることもありますが、クライアント向けプレゼン資料などは営業活動に該当し、商用になることがあります。

ケース4:無料配布コンテンツ

無料で配布していても、その先にサービス販売や有料版の導線がある場合は、商用利用として解釈される場合があります。

判断基準を整理する4つのチェックポイント

チェック項目内容商用利用の可能性
収益の有無広告・販売など金銭的利益が発生または目的に含まれるか?
対象ユーザー社内利用か社外公開か?収益に影響する第三者への発信か?中〜高
利用形態SNS/サイト/印刷物/動画/イベントなど公開性の高い媒体か?
意図の明確さ利用目的が営利的か非営利かを自信を持って説明できるか?中〜高

判断フローチャート:その利用は商用?

[素材を使いたい]
       ↓
[収益目的で使用?] → YES → [商用利用]
       ↓
    NO
       ↓
[公開先は不特定多数?] → YES → [商用の可能性高い]
       ↓
    NO
       ↓
[非営利・個人使用で完全内部用途?] → YES → [非商用利用]
       ↓
    NO
       ↓
[提供元に確認を推奨]

実務での判断ミスによるリスク

  • 著作権侵害による警告・削除依頼(YouTube、SNSなど)
  • 損害賠償や訴訟リスク(フリー素材の誤用)
  • 信用失墜による取引停止(法人利用)

判断に迷ったときの対処法

  1. FAQ・ライセンス条項を熟読する
  2. 運営者に具体的な用途を添えて確認を取る
  3. 返信内容を記録として保管しておく(メールやスクリーンショット)
  4. 有料ライセンスへのアップグレードも検討

✅ Tip:グレーゾーンでの「使えるだろう」は危険。判断できなければ必ず確認!

まとめ

「これは商用利用に該当するか?」という問いには、明確な答えがない場合も多くあります。だからこそ、定量的なチェックポイントと定性的な判断を組み合わせて、慎重に判断する必要があります。

次章では、こうした判断を行う上で必要な「法的・契約上の注意点」について、著作権・商標権・ライセンスの観点から詳しく解説していきます。

商用利用で注意すべき法的・契約上のポイント

商用利用を行う際には、「使えると思っていた素材が実は違法だった」というトラブルを避けるために、法律や契約に関する知識が不可欠です。この章では、商用利用に関わる主要な法的リスクと契約上の注意点について、著作権・肖像権・商標権・ライセンス契約といったテーマごとに整理し、表や具体例を交えて詳しく解説します。

著作権と商用利用

著作権とは、創作物(文章・画像・音楽・動画など)を創作した人に自動的に付与される権利です。商用利用では以下の点に特に注意が必要です。

使用前に確認すべき著作権の項目

確認項目内容
著作者の明記義務「クレジット表示を必須」としている場合、表示しないと規約違反になります
加工の可否加工(トリミング・色変更など)が禁止されている場合があります
使用範囲の限定「Webのみ使用可」「印刷物はNG」など用途の限定がある場合があります
商用利用の明示的可否「非商用のみ許可」と書かれていれば、商用利用はNGです

✅ 例:著作権フリー素材でも「商用可」の記載がなければ勝手に使ってはいけません。

肖像権・パブリシティ権の扱い

人物写真や動画を商用利用する場合には、被写体本人の承諾が必要です。特に著名人やモデルが映っている素材では、以下の権利が発生します。

  • 肖像権:本人の画像・映像を無断で使うことに対する保護
  • パブリシティ権:有名人の名前や写真を使って商業的価値を搾取しないための権利

商用利用時の対応フロー

人物が写っている素材を使いたい →
    ↓
肖像権フリー? or 使用許諾付き? → YES → 利用可能
    ↓
NO → 使用NG or 別素材を探す

商標権・プロパティ権の確認

企業ロゴ、ブランド名、商品パッケージなどが写り込んでいる画像・動画には、商標権・プロパティ権が関わる場合があります。

  • 商標権:登録されたロゴ・ブランド名などの識別標識を保護する権利
  • プロパティ権:有名建築物やキャラクターなどの外観・意匠に対する権利

使用時の注意ポイント

項目注意点
ロゴやマーク無断使用不可。許可がない場合はモザイク処理などが必要
有名キャラ二次創作でも商用利用は原則禁止。公式ライセンスが必要
建築物・美術館有名建築や内観も撮影使用に許可が必要なケースがある

ライセンス契約とその読み解き方

多くの素材サイトでは「ライセンス契約」によって利用範囲が規定されています。商用利用時にはこの内容を読み解く力が求められます。

ライセンスの種類(代表例)

ライセンス種別内容と商用利用可否
Creative Commons(CC)CC-BYは商用OKだが、NC(非商用)付きはNG
ロイヤリティフリー(RF)一度の購入で繰り返し使用可。ただし再配布や販売は禁止されていることが多い
ライツマネージド(RM)利用目的・期間・媒体ごとに契約が必要。高額だが確実な保証が得られる

規約違反によるペナルティ

商用利用でライセンス違反や無許可使用をした場合、以下のようなリスクがあります。

  • YouTubeやSNSでの削除、アカウント凍結
  • 損害賠償請求や法的訴訟
  • 企業としての信用失墜

まとめ

商用利用においては、「無料」「フリー」などの言葉に惑わされず、使用条件をしっかりと読み解くことが極めて重要です。特に著作権・肖像権・商標・プロパティ・ライセンスなどの観点から素材を適切に扱わないと、ビジネスに大きな損害を与える可能性もあります。

次章では「商用利用OKな代表素材サイトとその違い」を取り上げ、実際に安心して使える素材とその条件を具体的に紹介します。

商用利用OKな代表素材サイトとその違い

商用利用を行うにあたり、「どのサイトの素材なら安心して使えるのか?」というのは非常に重要な判断基準です。この章では、商用利用が可能な代表的な素材配布サイトを紹介し、それぞれの特徴、規約上の制限、クレジット表記や加工可否、再配布の可否などを比較表にまとめて分かりやすく解説します。

商用利用OKな日本国内の素材サイト

いらすとや

  • 【特徴】親しみやすいタッチのイラストが豊富。多くの企業・学校でも活用実績あり
  • 【商用利用】可。ただし1媒体内での点数制限(例:20点以内)あり
  • 【注意点】二次配布、素材を主とした商品の制作は禁止

ぱくたそ

  • 【特徴】人物写真が中心。ユニークな構図が多くブログやプレゼン向き
  • 【商用利用】可。ただし「素材そのものが主役になる使い方」は非推奨
  • 【注意点】アダルト・反社会的表現は禁止。クレジット任意

写真AC

  • 【特徴】高解像度の写真が豊富。登録が必要だが無料でDL可
  • 【商用利用】可(登録後ライセンス付与)
  • 【注意点】使用報告義務なし。再配布不可。人物写真の肖像権配慮必要

海外のフリー素材サイト

Unsplash

  • 【特徴】高品質の風景やライフスタイル写真が中心
  • 【商用利用】可。クレジット不要
  • 【注意点】人物写真の利用には肖像権のリスクを考慮すべき

Pixabay

  • 【特徴】画像・動画・音楽まで網羅
  • 【商用利用】可。加工・再利用OK
  • 【注意点】商標・ブランドなど写り込みには注意

Pexels

  • 【特徴】洗練されたビジュアル多め。広告制作にも適応
  • 【商用利用】可。クレジット表記任意
  • 【注意点】過度なリセールやAI学習素材としての利用には制限

素材サイトの比較表

サイト名商用利用クレジット加工再配布備考
いらすとや任意×20点以内などの点数制限あり
ぱくたそ任意×表現内容に一定の制限あり
写真AC任意×登録必須、肖像権に注意
Unsplash不要人物写真の扱いに注意
Pixabay不要幅広いカテゴリに対応
Pexels任意制限付き再配布

✅ 表記なしでも商用利用できるサイトが増えていますが、「念のためクレジットを付ける」「利用記録を保存する」などの対策は有効です。

安心して使うための3つのチェックリスト

  1. 素材の提供元が信頼できるか?
    • 実績が多く、運営会社の情報が公開されているかを確認
  2. 利用規約を最後まで読んでいるか?
    • 商用可でも「再配布禁止」「点数制限」などの条件を見落とさない
  3. 定期的に規約の改訂があるか?
    • サイトによっては頻繁に利用条件が変わるため、都度確認を徹底

まとめ

素材サイトを選ぶ際には、「商用利用可能」かどうかだけでなく、「どのような制限があるのか」をきちんと確認することが重要です。信頼性が高く、規約が明文化されているサイトを選ぶことで、安心して素材を活用できるようになります。

次章では、「商用利用でトラブルを避けるためのチェックリスト・Q&A」を通じて、実際に素材を使う現場で役立つ情報を提供します。

商用利用でトラブルを避けるためのチェックリスト・Q&A

商用利用におけるトラブルは、「知らなかった」や「ついうっかり」といった些細な行き違いから発生することが少なくありません。この章では、事前に防げるトラブルを未然に防ぐためのチェックリストと、実際によくある質問に対する明確な回答をまとめてお届けします。

商用利用時のトラブルチェックリスト(保存用)

チェック項目確認すべきポイント
使用する素材のライセンスを確認したか?商用利用可・不可、クレジット表示義務、再配布条件など
クレジット表記が必要な素材に記載をしたか?作者名・URLの表記義務があるかどうか
加工や編集が許可されているか?トリミング、文字入れ、合成などが規約で許可されているか
被写体の肖像権やロゴなどの商標使用に問題はないか?人物、ロゴ、建築物などが写っている場合の取り扱い
規約改訂の履歴を確認したか?過去に商用利用OKだった素材が現在もOKかどうか確認
自社の利用目的に合致しているか?広告、販促、出版、YouTubeなど具体的な用途との整合性

✅ このチェックリストを印刷して制作フローに組み込むことで、チーム全体の法的リスクが軽減されます。

よくあるQ&A

Q1:広告を貼っていないブログで画像を使ったら商用利用になる?

A:広告がない場合は原則非商用と見なされますが、今後収益化を予定している場合やアフィリエイトリンクがある場合は商用利用と判断される可能性があります。

Q2:クレジット表記を忘れたらどうなる?

A:ライセンスに明記されている場合は違反になります。商用であれば損害賠償リスクがあるため、速やかに修正・連絡を。

Q3:社内だけで使う資料にフリー素材を使うのは問題?

A:社内研修や資料など非公開で営利目的と無関係な使用であれば、多くの場合非商用と見なされます。ただし、社外配布や営業活動に用いると商用となることも。

Q4:海外サイトの素材は安心して使える?

A:基本的にライセンスに従えば利用可能ですが、国ごとに肖像権や商標に関する考え方が異なるため、人物写真やブランドが写っている素材には注意が必要です。

Q5:問い合わせしても返信がない場合はどうすれば?

A:返信がない場合は使用を控えるのが安全です。不明な点がある素材は使わず、ライセンスが明確な代替素材を選びましょう。

Q6:素材そのものを販売してはいけないの?

A:原則NGです。フリー素材を加工・編集しても、素材そのものが主要コンテンツになる商品(例:壁紙、ステッカー、LINEスタンプなど)は禁止されている場合が多いです。

チーム内での共有が鍵

  • チェックリストやQ&Aを社内Wikiやデザインガイドラインに組み込む
  • デザイナー・ディレクター・マーケターが同じ認識を持つ
  • 使用履歴・問い合わせ履歴の保管を徹底する

まとめ

商用利用でトラブルを避けるためには、ルールの確認と内部共有が何よりも重要です。チェックリストを活用し、疑問があれば即時確認・対応する体制を整えておくことで、安心して素材を活用できます。

次章では「まとめと実務フロー」として、これまでの内容を整理し、実際の運用フローに落とし込む方法を紹介します。

まとめと実務フロー

これまでの章で、「商用利用とは何か?」という定義から、判断基準、具体例、法律的リスク、素材サイトの比較、トラブル対策まで幅広く解説してきました。この章では、その情報を実務に落とし込むために、具体的な運用フローとポイントを再整理します。

商用利用判断のステップ図(フローチャート)

[素材を使いたい] →
  ↓
[ライセンスを確認したか?] → NO → 利用不可 or 再確認
  ↓YES
[商用利用が明記されているか?] → NO → 非商用 or 利用NG
  ↓YES
[クレジット表記・使用範囲の制限は?] → 要確認・対応
  ↓
[社内での確認・承認を得る] → YES
  ↓
[素材使用の記録を残す] → YES
  ↓
[使用開始]

商用利用対応フロー(社内での実践プロセス)

ステップ担当者内容備考
① 素材選定制作担当者使用予定の画像・音楽・フォントなどを選定信頼性のある素材サイトを使用
② ライセンス確認制作or法務チーム商用利用可否、使用条件、禁止事項を確認PDF保存、リンク記録など推奨
③ 社内承認チームリーダー使用意図・媒体を伝えて承認取得共有用テンプレート活用
④ 制作制作担当者クレジット表記、点数制限等に注意しながら素材を利用規約違反のない形での編集を徹底
⑤ 保管管理部門使用記録・問い合わせ内容を保管フォルダ名・命名規則の統一推奨
⑥ 定期見直し全体素材の利用状況や規約変更の確認3ヶ月ごとの見直しを推奨

素材管理テンプレート例(Excelまたはスプレッドシート)

日付使用素材名素材提供元ライセンス種別商用利用可否クレジット表記要否使用媒体備考・確認リンク
2025/06/26handshake.jpgPixabayCC0不要LPバナーhttps://pixabay.com/~~~

✅ スプレッドシートで社内共有することで、素材の再利用やルール徹底に役立ちます。

全体まとめ(各章の要点)

  • 第1章:「商用利用」とは何かを定義し、非商用との違いを明確に整理
  • 第2章:素材別の具体例で、利用形態ごとの判断をしやすく提示
  • 第3章:曖昧なケースの判断軸と、迷った時の対処法をフローチャートで解説
  • 第4章:著作権・肖像権・ライセンスの読み解き方など法務的注意点を網羅
  • 第5章:信頼できる素材サイトとその違いを比較表で紹介
  • 第6章:チェックリストとQ&Aで実務のミス防止策を徹底
  • 第7章(本章):実務運用フローと記録・共有体制の整備

最後に:未来のリスクに備えて

  • 法律・規約は予告なく変わることがあります。
  • AI生成素材、合成音声など新しいコンテンツ形態にも対応する視点が必要です。
  • 「使える素材」ではなく「安全に使い続けられる素材」を選びましょう。

これで「商用利用とは?」というテーマに関するSEO最適化記事の全章が完成です。
読者が安心して素材を活用できるよう、具体例・図解・チェックリスト・運用フローまで丁寧に整備された構成となっています。

目次