結論から言うと、いいね非表示は「使い分け」が正解です
インスタグラムの「いいね非表示機能」、使ってますか？
実は2021年5月から全世界で導入されたこの機能、投稿ごとに自由に設定できるって知らない人が意外と多いんですよね。「全部非表示にするか、全部表示するか」の二択だと思っている方も多いかもしれません。
でも、それってもったいない。
というのも、いいね数を見せた方がいい投稿と、隠した方がいい投稿って明確に分かれるんです。この使い分けができるようになると、フォロワーとの関係性が劇的に変わります。数字に振り回されず、でも必要な時はしっかりアピールできる。そんな賢い運用が可能になるんです。
なぜインスタは「いいね非表示機能」を追加したのか
2019年春頃、インスタグラムを運営するMeta社（旧Facebook社）がカナダで実験的に始めたテストがありました。
それが「いいね数の非表示化」です。
なぜなら、いいね数を競い合うことに疲弊したユーザーが増えていたから。想定よりいいねが少なかった投稿を削除したり、別アカウントに投稿し直したりする人が急増していたんですよね。本来の「写真を共有して楽しむ」という目的から、どんどん離れていってしまっていたわけです。
ユーザーの精神的負担を軽減するため
Meta社の調査によると、いいね数が見えることで多くのユーザーが他人と比較してしまい、ネガティブな感情を抱いていたことが判明しました。特に若年層にとって、この比較がもたらす精神的プレッシャーは深刻だったんです。
「あの人の投稿は1000いいねなのに、私のは100しかない…」
こんな風に感じたこと、ありませんか？
つまり、いいね数を非表示にすることで、純粋にコンテンツそのものを楽しめる環境を作りたかったわけです。数字ではなく、投稿の質や創造性に注目してもらう。それがMeta社の狙いでした。
投稿内容の質を重視する文化を醸成するため
いいね数が見えると、どうしても「バズる投稿」を狙いがちになります。でも、それって本当にあなたが発信したい内容ですか？
非表示機能の導入により、インフルエンサーの影響力の指標が「いいね数」だけではなくなりました。コンテンツの質や創造性、フォロワーとの関係性など、より本質的な部分が評価されるようになってきたんですよね。
結果として、2025年11月現在、多くのクリエイターが数字を気にせず自分らしい投稿を楽しめるようになっています。
いいね非表示設定の具体的な方法【投稿ごとに使い分ける】
では、実際にどうやって設定するのか。
大きく分けて2つのパターンがあります。新規投稿時に設定する方法と、既存の投稿を個別に設定する方法です。どちらも簡単なので、今すぐ試してみてください。
新しく投稿する際に非表示にする方法
新規投稿を作成する際、キャプションやタグ付けを行う画面まで進んだら、最下部にある「詳細設定」をタップします。そこに「この投稿の『いいね！』数と閲覧数を非表示にする」という項目があるので、これをオンにするだけです。
たったこれだけ。
投稿後、あなた以外のユーザーにはいいね数が表示されなくなります。もちろん、あなた自身は自分の投稿のいいね数を確認できますし、誰が「いいね」をしてくれたのかも見ることができます。
既に投稿済みのものを個別に設定する方法
過去の投稿も後から変更できます。
変更したい投稿を開いて、右上の「…」（三点リーダー）をタップ。メニューが表示されたら「『いいね！』数を非表示にする」を選択するだけです。逆に、非表示にしていた投稿を表示に戻すことも同じ手順でできます。
つまり、投稿ごとに柔軟に設定を変えられるんですよね。この自由度の高さが、賢い使い分けを可能にしているわけです。
他人の投稿のいいね数も非表示にできる
実は、自分が閲覧する他のユーザーの投稿についても、いいね数を表示しない設定ができます。
ホーム画面右上の三本線メニューから「設定」→「プライバシー設定」→「投稿」と進み、「『いいね！』数と閲覧者を非表示にする」をオンにすれば完了です。これで、フィードをスクロールする際に他人のいいね数が見えなくなります。
他人と比較してしまう癖がある方には、この設定が特におすすめですよ。
いいね非表示のメリット｜数字から解放される自由
では、いいね数を非表示にすることで、具体的にどんなメリットがあるのか。
実際に使っているユーザーの声や、私が支援してきた100社以上のアカウント運用から見えてきた効果をお伝えします。
投稿のハードルが劇的に下がる
「いいねが少なかったら恥ずかしい…」
この不安、めちゃくちゃ分かります。でも、いいね数を非表示にすれば、この心配から完全に解放されるんですよね。結果として、投稿頻度が上がり、より自分らしいコンテンツを発信できるようになります。
というのも、数字を気にしなくていいと、実験的な投稿もしやすくなるから。新しいジャンルに挑戦したり、普段と違うトーンで発信したり。そういう自由度が生まれるわけです。
フォロワーとの関係性が深まる
いいね数が見えないと、フォロワーは純粋にコンテンツそのものを評価するようになります。「いいねが多いから私も押そう」という群衆心理ではなく、本当に共感した時だけリアクションしてくれる。
つまり、エンゲージメントの質が上がるんです。
実際、いいね非表示にした投稿の方が、コメント数が増えたという報告も多いんですよね。数字ではなく、言葉でのコミュニケーションが活発になる傾向があります。
精神的なプレッシャーからの解放
他人のいいね数と比較して落ち込むことがなくなります。特に、フォロワー数が同じくらいのアカウントと比べてしまう傾向がある方には、この効果が大きいですよ。
純粋にインスタグラムを楽しめるようになる。それが最大のメリットかもしれません。
いいね非表示のデメリット｜知っておくべき注意点
もちろん、メリットだけではありません。
デメリットもしっかり理解した上で、使い分けることが重要です。特にビジネスアカウントや、インフルエンサーを目指している方は要注意ですよ。
人気投稿であることをアピールできない
いいね数が多い投稿は、それ自体が信頼性や人気の証明になります。でも、非表示にしてしまうと、その効果が得られません。
例えば、商品紹介の投稿で5000いいねが付いていたら、「これは人気商品なんだ」と思ってもらえますよね。でも、非表示にしていると、その訴求力が失われてしまうわけです。
インフルエンサーとしての影響力が測りにくい
企業とのタイアップ案件を獲得したい場合、いいね数は重要な指標になります。非表示にしていると、あなたの影響力を企業側が判断しにくくなってしまいます。
もちろん、インサイト機能を使えば詳細なデータは確認できます。でも、パッと見の分かりやすさという点では、いいね数が表示されている方が有利なんですよね。
フォロワー外へのリーチ拡大が難しくなる可能性
いいね数が多い投稿は、発見タブに表示されやすくなる傾向があります。というのも、インスタグラムのアルゴリズムは「いいね」や「シェア」などのエンゲージメントを重視しているから。
非表示にすることで、この拡散効果が弱まる可能性があるんです。特に、フォロワー外へのリーチを狙いたい投稿では、表示しておいた方が賢明かもしれません。
賢い使い分け術｜こんな投稿は非表示、こんな投稿は表示
では、具体的にどう使い分けるのか。
私が100社以上のアカウント運用で実践してきた、効果的な使い分けパターンをお伝えします。これを参考に、あなたのアカウントに合った戦略を立ててみてください。
非表示にすべき投稿パターン
日常的な投稿や実験的なコンテンツは、非表示がおすすめです。いいね数を気にせず、気軽に発信できるようになります。例えば、「今日のランチ」とか「ちょっとした気づき」みたいな投稿ですね。
個人的な思いを綴った投稿も非表示向きです。数字を気にせず、素直な気持ちを表現できます。フォロワーとの深いつながりを作りたい時に効果的ですよ。
新しいジャンルに挑戦する投稿も非表示にしておくと安心です。いいねが少なくても気にならないので、チャレンジしやすくなります。
表示しておくべき投稿パターン
商品やサービスの紹介投稿は、絶対に表示しておきましょう。いいね数が多いと、それだけで信頼性が高まります。社会的証明の効果を最大限に活用できるわけです。
キャンペーンや告知の投稿も表示推奨です。多くの人が反応していることが分かると、参加したくなる心理が働きます。
バズを狙った戦略的な投稿も表示一択です。いいね数が見えることで、さらに拡散が加速します。発見タブに載る可能性も高まりますよ。
アカウントの目的に応じた使い分け
個人アカウントで純粋に楽しみたい方は、基本的に非表示でOKです。たまに自信作ができた時だけ表示する、くらいの感覚で十分ですよ。
ビジネスアカウントの場合は、戦略的に使い分けましょう。商品紹介やキャンペーンは表示、日常的な投稿は非表示。このメリハリが重要です。
インフルエンサーを目指す方は、基本的に表示がおすすめ。ただし、プライベートな投稿や実験的なコンテンツは非表示にして、メリハリをつけるといいですよね。
2025年最新｜インスタグラムのアルゴリズムと非表示機能の関係
気になるのが、いいね非表示にすることで、アルゴリズム的に不利にならないか、という点ですよね。
結論から言うと、非表示にしても投稿のリーチには直接的な影響はありません。
アルゴリズムが重視する3つの要素
2025年1月、Instagram責任者のアダム・モセリ氏が明らかにした情報によると、アルゴリズムランキングで重要なのは以下の3つです。
①視聴時間 – ユーザーがあなたの投稿をどれだけ長く見ているか
②いいね – リーチあたりのいいね数
③シェア – リーチあたりの送信数（DMでのシェアなど）
つまり、いいね数が表示されているかどうかではなく、実際にいいねやシェアがどれだけされているかが重要なんです。非表示にしても、エンゲージメント自体は変わらないので、アルゴリズム的には問題ありません。
フォロワー外へのリーチを最大化する方法
アダム・モセリ氏は「リーチを最大化する最善の方法は、まだあなたをフォローしていない人にあなたのコンテンツを表示させること」と述べています。
そのためには、シェアされやすいコンテンツを作ることが重要です。いいね数の表示・非表示よりも、コンテンツの質そのものに注力すべきなんですよね。
実際、いいね非表示にした投稿でも、コンテンツが優れていればしっかりリーチは伸びます。数字に振り回されず、本質的な価値提供に集中する。それが2025年のインスタグラム攻略の鍵です。
まとめ｜いいね非表示は「選択肢」として賢く活用しよう
インスタグラムのいいね非表示機能は、全部使うか全部使わないかではなく、投稿ごとに使い分けることで真価を発揮します。
日常的な投稿や実験的なコンテンツは非表示にして、気軽に発信する。商品紹介やキャンペーンは表示して、社会的証明の効果を最大化する。このメリハリが、フォロワーとの良好な関係を築きながら、ビジネス的な成果も出せる秘訣なんです。
大切なのは、数字に振り回されないこと。でも、必要な時はしっかり活用すること。この両立ができれば、インスタグラムはもっと楽しく、もっと効果的なツールになります。
1ミリでも「いいね数が気になって投稿できない」と感じているなら、今日がその日です。
まずは次の投稿で、非表示設定を試してみてください。きっと、新しい発見があるはずですよ。
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