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コンバージョン率(CVR)とは?計算・平均・改善方法をEC/LP/サイト別に解説

コンバージョン率(CVR)は、訪問者のうち目標行動(購入・登録・問い合わせ等)に至った割合です。計算式は「CV数÷母数×100」。EC・LP・サイト・広告で母数と目安が異なります。本記事では計算から改善まで解説します。

「CVRの計算式は分かった。でも、ECとLPどちらの平均と比べればいいのか決まらない」「改善方法はいくつも出てくるが、何から直せばいいのか分からない」
この2点で止まっている人が多い。

競合記事はEC特化・LP特化・平均特化に分かれており、EC・LP・サイト・広告・アフィリエイトを横断してまとめた記事がほとんどないのが原因です。

CVを先に定義し、文脈(EC/LP/サイト/広告)ごとに母数を揃えて測り、CROサイクルで1点だけ改善する。この順番で動けばCVRは判断できる指標になります。

本記事では、意味・計算式・業界別の平均目安から、EC/LP/Webサイト/広告/アフィリエイトの見方、改善方法(CRO)までを一本の流れで解説します。

プロフィール画像

監修者 三上 功太 / アドネス株式会社 代表取締役

本質のSNSマーケター みかみ“として
2020年からSNSで活動を開始

現在はアドネス株式会社 代表取締役として、
300名以上のメンバーを束ねる

教育のDXを実現し、累計生徒数5,000名を突破した
スキル習得プログラム「スキルプラス」を運営

最新AIを活用し、組織マネジメントに特化したサービス
VisionToDo」を独自開発

SNS総フォロワー数は30万人を突破し、
Abemaや、朝日新聞、テレビなど多数のメディアに掲載

渋谷新宿など主要駅でブランド広告を配信

▼ 2025-2026年の主な実績

  • Amazonランキング1位獲得
    (2026/1発売 新著『賢く生きる習慣』)
  • 特許を2件取得
    (教育の属人性を解消する動的カリキュラム技術)
  • 東京大学・大阪教育大学にて特別講義
  • 東北大学医学部と共同研究を開始
  • 堀江貴文氏とラジオ対談出演 (CROSS FM)
  • 渋谷・新宿・JR西日本にてブランド広告ジャック

目次

コンバージョン率(CVR)とは|コンバージョンの意味

CVRは「訪問者に対してCV(目標行動)に至った割合」です。CVRを正しく測るには、CVを先に定義することが必須です。

コンバージョン(CV)とコンバージョン率(CVR)の違い

CVとCVRは別物です。混同すると計測も比較もズレます。

用語意味
CV(コンバージョン)目標行動そのもの商品購入、LINE友だち追加、問い合わせ送信
CVR(コンバージョン率)CVが発生した割合訪問100人中3人がCV → CVR 3%

CVは事業によって定義が変わります。ECなら「購入完了」、BtoBサイトなら「資料請求」、メディアなら「メルマガ登録」。CVを定義せずにCVRを計測しても、何を改善すればよいか判断できません。

集客・リード獲得・CVの位置づけ

フェーズ指標
集客(認知)PV、セッション、リーチブログ流入、広告インプレッション
リード獲得(関心)CTR、フォロワー数、メール登録LINE友だち追加、資料DL
CV(転換)CVR、CV数、CPA購入、申し込み、商談化

CVRは「リード獲得後の転換率」とも「サイト訪問後の転換率」とも呼ばれます。何を母数にするかで数値が変わるため、本記事では都度「何の割合か」を明示します。

マクロCVとマイクロCV

CVには2種類あります。事業のゴールに直結するマクロCV(購入・申し込み)と、そこに至るプロセスのマイクロCV(カゴ追加・資料閲覧・動画再生)です。

改善時にマクロCVだけを追うと原因特定が難しくなります。ファネルの途中段階でマイクロCVを設定しておくと、どこで離脱しているかが見えやすくなります。

CVR理解の最短5ステップ

ステップ内容確認事項
①CV定義何をCVとするか決める購入?問い合わせ?LINE登録?
②母数決定何を分母にするか決めるセッション数?クリック数?
③計測GA4または広告管理画面でCVを計測するキーイベント設定はできているか
④平均と比較同じ計測条件のデータと比較する計測条件を揃えているか
⑤1点改善ボトルネックを1点だけ直す優先順位は決まっているか

①〜②を省略すると、③以降がすべてズレます。「CVRを改善したい」と思ったら、まずステップ①から確認してください。

コンバージョン率の計算方法

CVRの計算式は「CV数÷母数×100(%)」です。ただし、母数に何を使うかで数値が大きく変わるため、文脈に合った母数を選ぶことが重要です。

基本の計算式

CVR(%)= コンバージョン数 ÷ 母数 × 100

)1,000セッションのうち20件のCVが発生した場合 CVR = 20 ÷ 1,000 × 100 = 2%

母数の種類(セッション数・ユーザー数・クリック数)

同じCV数でも、母数が違えばCVRも変わります。

母数向く文脈特徴
セッション数サイト全体・LP・ECGA4の標準計測。同一ユーザーの複数訪問が含まれる
ユーザー数重複を排除したい場合実ユーザー単位で計測できる
クリック数広告経由のCVRGoogle広告・Meta広告の管理画面で計測する
PV数特定ページ内のCTA評価ページ単位の吸引力を測る

「CVR 2〜3%」という参考値があっても、セッション起点なのかクリック起点なのかで意味がまったく変わります。数値を比較する前に母数を確認する習慣が先です。

計算例

ECの場合(セッション起点)

・月間セッション数:50,000
・購入CV数:800
・CVR = 800 ÷ 50,000 × 100 = 1.6%

LPの場合(LP訪問セッション起点)

・LP月間セッション数:5,000
・フォーム送信CV数:150
・CVR = 150 ÷ 5,000 × 100 = 3.0%

同じ「3%」でも、EC全体と単一LPでは意味が異なります。単純比較しないでください。


コンバージョン率の平均・目安

平均CVRは計測条件によって大きく変わります。他社の数値より、自社の前月比・前年比を優先して見ることが重要です。

平均値を比較する前に揃える3条件

  1. CVの定義|購入なのか、登録なのか、問い合わせなのか
  2. 母数|セッション起点か、クリック起点か、LP単体か
  3. 計測期間と流入経路|オーガニック混みか、広告のみか

この3点を揃えないまま他社平均と比較しても、改善の判断に使えません。

計測起点・文脈別の目安(参考)

計測起点・文脈参考レンジ注意
サイト全体(オーガニック流入)1〜3%前後とされることが多い業種・CV定義によって差が大きい
LP単体(広告流入)2〜5%前後とされることが多いCV定義(フォーム送信か購入か)で変動する
EC購入(全流入)1〜3%前後とされることが多いジャンル・単価・モバイル比率で差がある
検索広告クリック起点3〜8%前後とされることが多いWordStream 2024調査では業種により1.57〜13.41%と開きが大きい(※海外データ)
ディスプレイ広告クリック起点検索広告より低くなる傾向潜在層リーチが多いため

なお、Unbounce社がQ4 2024に41,000LP・4億6,400万訪問を分析した結果、LP全体(業種・CV定義を含む全データ)の中央値CVRは6.6%でした(Unbounce Conversion Benchmark Report)。ただしこの数値はLPのCVを「フォーム送信」「購入」「登録」すべて含む全業種中央値であり、業種別では3.8%〜12.3%の幅があります。自社に近い業種・CV定義と条件を揃えて参照してください。

自社の前月比・前年比が正しい見方

「業界平均より低い」は、計測条件の違いが原因のことが多いです。正しい改善判断は、自社の数値を同じ条件で時系列比較することで得られます。平均値は「大きくズレていないか確認する」程度で使ってください。

マーケティング指標との関係(CTR・CVR・CPA)

CVRは単独で見るより、CTR・CPAと合わせて見るほうが改善策が決まりやすいです。

CTRとCVRの違い

指標意味計算式
CTR(クリック率)表示回数に対するクリック割合クリック数 ÷ 表示回数 × 100
CVR(コンバージョン率)訪問数に対するCV割合CV数 ÷ 訪問数(またはクリック数) × 100
CPA(顧客獲得コスト)1件のCV獲得にかかった費用広告費 ÷ CV数

CTRは「広告・リンクの魅力度」、CVRは「ページ・LPの説得力」を反映します。CTRが高くてもCVRが低い場合、広告とLPのメッセージがズレている可能性があります。

広告では「クリック→CV」の2段階で見る

  • 広告CVR|クリック数に対するCV数の割合
  • LP CVR|LP訪問数に対するCV数の割合

広告CVRが低い → 広告文・ターゲティングの問題 LP CVRが低い → LPの訴求・構成・フォームの問題

2つを混在させて分析すると、どちらを直せばよいか判断できなくなります。

ECサイトのコンバージョン率

ECのCVRは「購入CV数÷セッション数×100」で計算します。業種や単価で目安が異なるため、ジャンル内での自社推移を優先してください。

ECサイトCVRの計算

EC CVR(%)= 購入完了数 ÷ サイトセッション数 × 100

流入経路別にセグメントして計測するとボトルネックが見えやすくなります。SEO流入主体と広告流入主体では、同じ商品でもCVRに大きな差が出ます。

ECのCVRが低い典型原因

原因内容確認方法
カゴ落ちカートに追加したが購入しないカゴ追加CVR vs 購入CVRを比較
送料・手数料追加費用が想定外で離脱決済前ページの離脱率
決済ステップの多さフォーム入力が多すぎるGA4のファネルレポート

カゴ落ち率の改善は、EC CVR向上で即効性が高い施策のひとつです。カゴ追加率が高いのに購入CVRが低い場合は、決済フロー・送料設定・決済手段を優先して確認してください。

ECのCVRを上げる主な方向性

  • カゴ落ち対策(リターゲティング、メールフォロー)
  • 決済フローの短縮・決済手段の追加
  • 商品詳細ページのレビュー・FAQ充実
  • モバイル表示の最適化(表示速度・タップ操作性)

LP(ランディングページ)のコンバージョン率

LPのCVRは「LP内のCV数÷LPへの流入セッション数×100」で計算します。単一CVに特化した設計のため、訴求がズレると数値が大きく落ちます。

LPのCVRの計算

LP CVR(%)= フォーム送信数(または購入数)÷ LP流入セッション数 × 100

Web広告のコンバージョン率

広告起点のCVRは「クリック数を母数」にします。

広告CVR(%)= CV数 ÷ 広告クリック数 × 100

流入経路別のCVR傾向(一般的な傾向・海外調査データを参考)

流入経路CVR傾向理由
検索広告比較的高め購買意図が明確
ディスプレイ広告比較的低め潜在層へのリーチが多い
SNS広告中間〜低め認知〜関心フェーズ中心
オーガニック検索中間意図の幅が広い

LPのCVRが低い典型原因

原因内容
ファーストビュー(FV)で伝わらない誰向けで何が得られるかが3秒で分からない
訴求ズレ広告文とLPのメッセージが一致していない
フォームの入力項目が多い必要以上の情報を求めている(EFO対象)
信頼性の欠如実績・レビュー・運営者情報がない

LPのCVRを改善する際は、まず「どこで離脱しているか」をヒートマップやGA4のファネル探索で特定してから施策を絞ります。

Webサイト・ホームページのコンバージョン率

Webサイト全体のCVRはLPより低くなりやすいです。役割が「信頼形成と導線設計」にあるため、サイト全体のCVRだけを追うより、各ページの導線CVRを分けて見るほうが実態に近いです。

ホームページとLPのCVRの違い

比較ホームページ・Webサイト全体LP
役割全体の信頼形成・回遊・問い合わせ誘導単一CVへの集中
CVR傾向1〜2%前後(複数の流入経路が混在)2〜5%前後(単一CV・単一流入に特化)
改善対象導線設計・ページ間の流れFV・訴求・フォーム
計測方法サイト全体のセッションを母数LP流入のみを母数

ホームページのCVRが低い場合は、まず「どこからCVに到達する導線があるか」を確認します。問い合わせページへのリンクが目立たない、CTAボタンがない、ページ間の誘導が弱い、というケースが多いです。

アフィリエイトサイトのコンバージョン率

アフィリエイトのCVRは2層で評価します。

指標意味計算式
クリック率(CTR)記事内アフィリエイトリンクへのクリック率クリック数 ÷ PV × 100
成果CVR(承認率)クリックのうちASP承認に至った割合承認CV数 ÷ クリック数 × 100

成果CVRが低い場合、記事の改善より先にASP側の審査基準や商品特性を確認します。同ジャンルの他アフィリエイターの承認率と比較することで判断しやすくなります。


LINE/LPのコンバージョン率を測る

LINE友だち追加CVRは「友だち追加数÷LP流入セッション数×100」で計算します。他のCVRと計算式は同じですが、GA4との連携設定が必要になります。

LINE友だち追加CVRの測り方

LINE公式アカウントへの友だち追加をCVとして設定する場合の計測フロー

  1. LINEの友だち追加URLにUTMパラメータを設定する
  2. GA4でクリックイベントをキーイベントとして記録する(※GA4では2024年3月以降、「コンバージョン」は「キーイベント」に改名されています)
  3. またはサンクスページ(登録完了ページ)をキーイベントのトリガーとして設定する

設定が不完全だと「クリックはされているのに登録数が把握できない」状態になります。改善施策より先に計測設定の確認を行ってください。

LP→LINE導線のCVR

LPからLINEへ誘導する場合、LPのCV定義は「LINEリンクのクリック」または「友だち追加完了」のどちらかに統一します。「クリック」で計測するとCVRが高く見えますが、実際の登録完了数との差を確認することが重要です。

LINE CVRが低い場合の典型原因

  • CTAボタンの設置位置が遅い(FVにない)
  • 友だち追加することで何を受け取れるか説明がない
  • QRコード → 外部ブラウザ → LINEアプリの遷移ステップが多い

コンバージョン率の改善方法|CRO(コンバージョン率最適化)

CVRを上げるには、施策を10個同時に試すのではなく「ボトルネックを1点特定して1点だけ直す」CROサイクルを回すことが近道です。

CRO(Conversion Rate Optimization)とは

CROはコンバージョン率の最適化を指します。施策の羅列ではなく、計測→仮説→実行→検証のループで回し続けることがCROの本質です。

CROの基本サイクル

① 計測(現状把握)
        ↓
② ボトルネック特定(どこで離脱しているか)
        ↓
③ 仮説(なぜ離脱しているか)
        ↓
④ 1点改善(優先度最高の施策を1つだけ実行)
        ↓
⑤ 検証(数値変化を確認)
        ↓
        ① に戻る

「複数施策を同時実行」は、何が効いたか分からなくなるため避けます。

コンバージョン率を上げる改善対象の優先順位

対象向く文脈インパクト
CV・母数の定義修正計測がズレているすべてのケース高(計測精度が上がるだけでCVRが正しくなる)
訴求・ターゲットの整合LP/広告でメッセージがズレている
CTAの位置・文言・デザインLP/サイト中〜高
フォームの簡略化(EFO)LP/BtoBサイト
ページ表示速度の改善全般(モバイル特に)
A/BテストLP中(設定と分析方法は別途確認)

◎優先度1
「CV・母数の定義修正」は改善施策ではなく「正しく計測し直す」作業です。計測がズレていると、正しいCVRが出ない状態で施策を打つことになります。

【EC向け】CVR向上の主な方向性

  • カゴ落ち対策(リターゲティング、メールフォロー)
  • 決済フロー短縮・決済手段追加
  • 商品詳細ページのレビュー・FAQ充実
  • モバイル最適化(表示速度、タップ操作性)

【LP向け】LPOの主な方向性

  • ファーストビューの訴求メッセージ最適化
  • 広告文とLPの訴求一致
  • フォームの入力項目削減
  • ヒートマップを使った離脱ポイント特定

広告とLPの切り分け

広告CVRが低い → 広告文・ターゲティングの問題 LP CVRが低い → LPの訴求・構成・フォームの問題

2つを混同したまま改善を進めると施策がズレます。広告CVR(クリック起点)とLP CVR(LP訪問起点)を分けて計測してから判断してください。

CVRボトルネック30秒診断

現在の状態を7項目で確認してください。

確認項目できているできていない
①CVを1つ定義している(購入/登録/問い合わせ等)→ まずCVを決める
②母数を決めている(セッション/クリック/PV)→ 母数を揃える
③GA4または広告管理画面でキーイベント(CV)を計測できている→ 計測設定を確認
④比較する際に計測条件を揃えている→ 条件を統一
⑤流入チャネル別にCVRを分けて見ている→ チャネル分けが必要
⑥CTAが本文の結論と連動している→ 配置・文言を見直す
⑦改善は1点ずつ実行して効果を確認している→ CROサイクルを回す

チェック結果で見るパターン

  • ①②ができていない
    ➡︎計測未定義型:CVと母数を定義することが最初のステップです。ツール設定より先に「何をCVとするか」を言語化してください。
  • ③④⑤ができていない
    ➡︎計測ズレ型:CVは定義しているが、計測精度や比較条件がズレている状態です。GA4のキーイベント設定と流入経路フィルタを確認します。
  • ⑥⑦ができていない
    ➡︎CTA・導線型:計測はできているが、改善施策の打ち方がズレています。CROサイクルに沿って1点だけ改善対象を絞ります。

ボトルネックのパターンは分かっても、「自分の事業で測るCVR(CV定義+母数)と、EC/LP/LINE/広告のどこを1点直すか」は事業によって変わります。

ボトルネックのパターンは出た。次は「その1点をどう直して次の計測に繋げるか」の手順を持てるかどうかです。

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よくある失敗

平均と計測条件を混同する

「LP CVR 6%」という数字を見て、自社の「サイト全体CVR 1.5%」と比較して「低い」と判断するケースが多いです。LPの単独CVRとサイト全体のCVRは計測起点が異なるため、そのまま比較できません。比較する前に計測条件を揃えることが先です。

EC/LP/サイトのCVRを同列比較する

ECの購入CVR・LPのフォーム送信CVR・コーポレートサイトの問い合わせCVRを並べて「どれが一番低いか」を分析しても、目的が違うため意味のある比較になりません。それぞれ独立した指標として管理してください。

改善を同時に10個やる

CTAボタンの色・フォーム短縮・FV変更・テキスト修正を同時に実施すると、何が効いたか(または効かなかったか)が分からなくなります。1サイクル1点改善が原則です。

CV定義なしで計測だけ始める

ツールを設定してデータを見ても、CV定義がないとどの数値を改善すればよいかが決まりません。計測設定より前に「何をCVとするか」を言語化することが最初のステップです。


まとめ

コンバージョン率(CVR)を判断できる指標にするための手順を整理します。

  1. CVを定義する:購入・登録・問い合わせのどれをCVとするか決める
  2. 母数を揃える:セッション・クリック・LPのどれを使うか統一する
  3. 計測する:GA4(キーイベント)・広告管理画面でCVを正確に計測する
  4. 同じ条件で比較する:業界平均は参考程度、自社前月比・前年比を優先
  5. ボトルネックを1点特定して改善する:CROサイクルで回す

計算式より大切なのは「CV定義と母数の決め方」で、改善の前に「どこが原因か」を特定することです。EC・LP・サイト・広告・アフィリエイトで母数と目安が違うため、文脈に合った見方が必要です。

◎今日やること
まず自分が測るCVRを1つ決める(例:LP→LINE登録CVR)。

CVを定義して計測を始める準備は整った。次は「計測→改善を継続する手順」を持つかどうかです。

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よくある質問

Q. コンバージョン率(CVR)とは何ですか?

A. 訪問者のうち目標行動(CV)に至った割合です。計算式はCV数÷母数×100(%)。CVの定義(購入・登録・問い合わせ等)と母数(セッション・クリック等)を揃えて計算します。

Q. コンバージョン率の計算式は?

A. 基本式は「CV数÷母数×100」です。母数にはセッション数・ユーザー数・クリック数・PV数を使うケースがあり、文脈に合ったものを選びます。EC・サイト全体はセッション数、広告はクリック数を使うことが多いです。

Q. セッション数とユーザー数、どちらを母数にすべきですか?

A. ECやLPではセッション数を使うことが多いです。重複訪問を除いた実ユーザー単位で評価したい場合はユーザー数を使います。社内で統一することが最優先です。

Q. コンバージョン率の平均・目安は?

A. 計測起点によって変わります。サイト全体1〜3%前後、LP単体2〜5%前後、EC購入1〜3%前後とされることが多いですが、業種・CV定義・流入経路で差が大きく、参考値として扱ってください。なおUnbounce社のQ4 2024データ(全業種・全CVタイプ含む)ではLPの中央値CVRは6.6%ですが、業種別では3.8〜12.3%の幅があります。

Q. ECサイトのコンバージョン率の目安は?

A. 業種・ジャンル・単価で変わりますが、1〜3%前後とされることが多いです。カゴ落ち率の確認と流入経路別のCVR分析から着手するのが有効です。

Q. LP(ランディングページ)のCVRの平均は?

A. Unbounce社のQ4 2024調査(41,000LP分析)では全業種・全CVタイプ含む中央値が6.6%ですが、業種によって3.8%〜12.3%の幅があります。自社と近い業種・CV定義のデータと揃えて参照することが重要です。

Q. Webサイト全体のCVRとLPのCVRの違いは?

A. サイト全体CVRはすべての流入・ページを含む母数で計算するため、LP単体より低くなります。ホームページは信頼形成・導線設計の役割があり、LPは単一CVへの集中がある点が違います。改善方法も別々に考えます。

Q. Web広告のコンバージョン率とは?

A. 広告クリック数を母数にしたCVRです。「クリックしたユーザーのうちCVに至った割合」を示します。LP CVRと区別して計測することで、広告側の問題かLP側の問題かを切り分けられます。WordStream 2024調査(海外データ)では検索広告の全業種平均は7.04%ですが、業種によって1.57%〜13.41%と差が大きく、ディスプレイ広告は検索広告より大きく低くなる傾向があります。

Q. アフィリエイトのコンバージョン率はどう見ますか?

A. 2層で評価します。①記事からアフィリエイトリンクへのクリック率(CTR)と②クリックからASP承認に至る成果CVR(承認率)。成果CVRはASP側の審査基準や商品特性にも依存するため、記事改善だけで上げようとしないことが重要です。

Q. コンバージョン率を改善・向上させる方法は?

A. CROサイクル(計測→ボトルネック特定→仮説→1点改善→検証)で回します。優先順位は「CV定義の見直し→訴求整合→CTA改善→EFO→表示速度」の順です。同時に複数の施策を実施しないことが重要です。

Q. CRO(コンバージョン率最適化)とは?

A. Conversion Rate Optimizationの略で、CVRを高めるための継続的な改善プロセスです。施策の羅列ではなく、計測→仮説→実行→検証のサイクルで回す考え方を指します。

Q. リード獲得とコンバージョン率の違いは?

A. リード獲得はメール登録・資料DL・LINE登録などの「見込み客獲得」フェーズを指します。CVRはその転換率を測る指標です。リード獲得をCVとして設定してCVRを測ることも可能です。

Q. 何から改善すればよいですか?

A. まずCV定義と母数の確認から始めます。計測が正しくないまま施策を実施しても効果を判断できないためです。次に、ファネルのどこで離脱しているかを確認し、最もドロップが大きい1点を改善します。

参考にした公式情報・一次情報

  • Google Analytics ヘルプ「キーイベントとコンバージョン」(GA4):2024年3月以降「コンバージョン」は「キーイベント」に改名。Google広告連携分のみ「コンバージョン」と呼ぶ。support.google.com/analytics/answer/13965727
  • Google 広告ヘルプ「コンバージョントラッキングについて」
  • Unbounce Conversion Benchmark Report(Q4 2024):41,000LP・4億6,400万訪問・5,700万コンバージョンを分析。全業種LP中央値CVR = 6.6%(業種別3.8%〜12.3%)。unbounce.com/conversion-benchmark-report
  • WordStream Google Ads Benchmarks 2024(LocaliQ):17,000以上のキャンペーンを分析した検索広告の業種別CVRデータ(海外データ)。wordstream.com/blog/2024-google-ads-benchmarks
目次