
【完全ガイド】パワーポイントを縦向きにする方法|印刷・縦書き・レイアウトまで図解で解説

「PowerPointのスライドを縦にしたいけど、どうやればいいの?」
そんな疑問を持っていませんか?
この記事では、パワポを縦向きに設定する方法をWindows・Mac・Web版別に図解付きで詳しく解説。
さらに、縦書き設定・印刷レイアウト・横スライドとの併用方法まで網羅的にカバーしています。
目次
パワーポイントを縦向きスライドに変更する手順【Windows/Mac/Web】
1. Windows版 PowerPoint の手順(2013〜2021)
1. 「デザイン」タブ → 「スライドのサイズ」 → 「ユーザー設定のスライドのサイズ」 を選択。
2. ダイアログの 「印刷の向き」→「スライド」 を 縦 にチェック。
3. 「OK」で確定後、「最大化」または「サイズに合わせて調整」を選び完了 。
最大化:コンテンツを大きく表示だが、はみ出しの可能性あり。
サイズに合わせて調整:全体を収めつつ縮小表示 。
2. Windows版(2003/2007/2010)
古いバージョンでも、手順はほぼ共通:
3. Mac版 PowerPoint
基本的にWindowsと同様:
4. Web(オンライン)版 PowerPoint
現時点では縦向きのスライド変更機能が制限されているため、画面上から変更できない場合があります。
その際は、Windows/Mac版で設定してアップロードするのが確実です 。
ヒント
・操作はすべて「デザイン」>「スライドのサイズ」から。
・「最大化」と「サイズに合わせて調整」の違いは、レイアウト崩れを防ぐための重要な選択です。
縦向きA4用紙サイズに設定する方法とレイアウトのコツ
プレゼン資料や印刷用ポスターなど、A4縦サイズでの出力を想定している場合は、用紙サイズと縦横比の設定が重要です。ここでは、実際の設定手順とあわせて、見やすく仕上げるためのポイントを紹介します。
1. ユーザー設定でスライドサイズをA4縦にする
1. 「デザイン」タブ → 「スライドのサイズ」 → 「ユーザー設定のスライドのサイズ」をクリック。
2. ダイアログボックスで
◦幅:21 cm
◦高さ:29.7 cm を入力(A4サイズ縦方向)。
3. 印刷の向きを「スライド:縦」にチェック →「OK」
この設定でスライドがA4縦向きレイアウトになります。
2. きれいに収まる余白と文字サイズの工夫
・余白を上下左右2cmずつ確保すると、印刷時に端が切れるのを防げます。
・文字サイズは18〜24ptを目安に。タイトルは32pt以上が読みやすく、バランス良好です。
・画像や表のサイズもA4比率にフィットさせるよう意識するとレイアウト崩れを防げます。
ヒント
A4用紙を前提としたスライドは、PDF化して資料共有する際にも便利。
配布資料や社内マニュアルなどに最適です。
PowerPointで文字を縦書きにする方法【Windows/Mac対応】
縦向きスライドを作成する際、「文字も縦にしたい」というニーズはよくあります。
ここでは、PowerPointで文字を縦書きに設定する具体的な手順と、縦書きができない場合の対処法を解説します。
1. Windowsで縦書きを設定する手順
1. テキストボックスを挿入。
2. ボックス内を右クリック →「縦書き」を選択。
3.必要に応じてフォントサイズ・行間・中央揃えなどを調整。
※バージョンによっては、[描画ツール] タブや [フォーマット] タブ内にある「文字の方向」オプションを使用する場 合もあります。
2. Macで縦書きにする方法
1.テキストボックスを挿入。
2.テキストを選択し、「フォーマット」→「文字の方向」から縦書きを選ぶ。
※一部の古いMac版PowerPointでは縦書きに対応していないため、図形や画像に変換して対応するか、WordやPagesなどで作成して貼り付けるのが現実的な対処法です。
3. 縦書きボタンが表示されない・機能しないときの対処法
・使用フォントが縦書き非対応の場合、正常に表示されないことがあります。
→ MS 明朝、游明朝などの日本語縦書き対応フォントを使用してください。
・ボタンが見つからないときは「リボンのユーザー設定」でメニューを追加可能。
・オブジェクトの変形や図形化(図として保存 → 再挿入)もひとつの回避策です。
縦書き文字では、長音記号(ー)や記号類(!、?など)の位置がズレやすいため、印刷前にプレビュー確認が必須です。
パワポで縦向きと横向きのスライドを併用する方法【切り替えもスムーズに】
PowerPointでは1つのファイル内で縦横のスライドを混在させる機能はありません。
ですが、複数ファイルとハイパーリンクを活用することで、縦横スライドの切り替えを実現することが可能です。
1. 縦スライドと横スライドをそれぞれ作成する
・横スライド用のメインファイル(例:main.pptx)
・縦スライド用のサブファイル(例:vertical.pptx)
必要な内容をそれぞれに分けて作成します。
2. ハイパーリンクでスライド間をつなぐ
・メインファイルの任意のスライドにボタンや文字を配置。
・右クリック →「ハイパーリンク」→「ファイルまたはWebページにリンク」
→縦スライドファイルを指定。
3. プレゼン時に切り替えを確認する
リハーサル機能やスライドショーモードで、リンク動作を事前チェック。
ファイルが同じフォルダにあることを確認し、リンク切れを防ぎましょう。
縦向きスライドでよくある注意点とトラブル解決法【印刷・レイアウト編】
縦スライドを使う際は、印刷時の不具合や文字・記号の表示ズレといったトラブルが起こりがちです。事前に知っておけば防げる問題ばかりなので、以下でポイントを整理しておきましょう。
1. 印刷時にスライドの端が切れてしまう
原因:スライドサイズが用紙サイズと合っていない、または余白設定が不十分。
対策:スライドサイズをA4(21×29.7cm)に設定し、上下左右に2cm程度の余白を確保。
プリンタの設定で「用紙に合わせて印刷」を有効にする。
2. 長音(ー)や記号が縦向きに表示されない
原因:縦書き非対応のフォント使用、またはPowerPointの仕様。
対策:フォントはMS 明朝、游明朝、Yu Gothicなど縦書き対応のものを選ぶ。
記号は手動で回転させる、あるいは図形として挿入・調整。
3. 画像や表が縦レイアウトに収まらない
対策:比率を保ったままサイズ調整し、中央揃えで配置。
横長画像は2段構成に分割するなど工夫が必要。
表は行数を抑え、フォントや行間を調整して縦スライドに適応させましょう。
パワポ縦スライドをもっと便利に使う!テンプレート&実践テクニック集
1. 無料テンプレートを使えば時短&デザインも安心
・Microsoft公式テンプレートサイトや、Canva、Slidesgo、PowerPointテンプレート配布サイトには、縦
スライドに対応した無料テンプレートが多数あります。
・プレゼン用・ポスター用・企画書用など用途別に最適化されており、デザインに自信がない人にもおすす
め。
2. フォントと配色で“読みやすさ+印象”を両立
・縦スライドでは特に行間・字間が詰まって見えるため、游明朝、Noto Sans JP、Rounded M+など可
読性の高いフォントを選ぶのがポイント。
・色数は3色以内に絞り、背景と文字のコントラストを意識することで視認性もアップ。
3. アニメーションやトランジションを使いすぎない
・縦スライドは静的コンテンツが主流。アニメーションは強調やスムーズな切り替え程度にとどめるのが上品
です。
・プレゼンやPDF配布前には、「スライドショー」モードで見え方を最終確認しておきましょう。
【まとめ】縦向きスライドを使いこなして、印象に残る資料を作ろう
パワーポイントで縦向きスライドを活用することで、プレゼンの差別化や印刷資料の最適化が可能になります。
本記事では、OS・バージョン別の縦向き設定から、文字の縦書き、縦横併用テクニック、注意点、テンプレート活用法まで網羅的に解説しました。
縦スライドは少しの工夫で、より印象的で読みやすい資料に仕上がります。
ぜひ今回の内容を活かして、目的に合った縦スライド資料を作成してみてください!